褥瘡
「褥瘡を防止する」などのように使う「褥瘡」という言葉。
「褥瘡」は、音読みで「じょくそう」と読みます。
「褥瘡」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「褥瘡」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
褥瘡の意味
「褥瘡」には次の意味があります。
・長い間病床についていたために、骨の突出部の皮膚や皮下組織が圧迫されて壊死に陥った状態。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと「床ずれ」です。
寝たきりで自力で体を動かす事が難しい高齢者などにおいて、体圧が持続してかかりやすい部位に生じやすい皮膚障害です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・触覚を失い痛みを感じない部分に、どんな小さなものでも傷をつけると、褥瘡にかかる恐れがある。
(出典:沢木冬吾『償いの椅子』)
・体の位置を変え褥瘡ができないようにする。
(出典:瀬名秀明『パラサイト・イヴ』)
・褥瘡とは、床ずれの酷いものだ。
(出典:沢木冬吾『償いの椅子』)
・褥瘡を予防するマットレスを使用してみる。
・寝たきりの生活において、腰にできた褥瘡はとても苦痛だった。
類語
・床ずれ(とこずれ)
意味:褥瘡の一般名称で,長期臥床中の人の背や腰など,長時間圧迫されている部位にできる壊死性の皮膚障害をいう。(出典:世界大百科事典 第2版)