複利
「複利で預金を預けた」などのように使う「複利」という言葉。
「複利」は、音読みで「ふくり」と読みます。
「複利」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「複利」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
複利の意味
「複利」には次の意味があります。
・元本に利息を足し合わせたものを新たな元本として利息を計算すること。(出典:投資信託用語集)
例えば1000円を年10%の複利で銀行に預金をしたとすると、1年経つと1100円になり、2年目は1210円、3年目は1331円になり・・・というように、1000円の利息が増えるのではなく、利息を足した金額に更に利息が載せられる、という計算方法です。この利息計算は預け入れる銀行の金融商品などによって変わります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それがやがて複利計算のよろこびとなっておんみらのところへ還元されるのだ。
(出典:西沢爽『雑学猥学』)
・とんずらしていた一年の間の利息が複利計算で七十八万八千円。
(出典:勝目梓『私設断頭台』)
・最初の一晩の利子が三十万で、次の日から複利になる。
(出典:阿佐田哲也『ヤバ市ヤバ町雀鬼伝1』)
・返し馬を見ると四百キロに満たない牝馬であるが、複利王が良い。
(出典:山口瞳『草競馬流浪記』)
・この年老いた異教徒の神は、その名を「複利」といった。
(出典:ディケンズ/青木雄造,小池滋訳『荒涼館』)
類語
・金利(きんり)
意味:元金に対する利子の比率。利率。(出典:デジタル大辞泉)
・利子(りし)
意味:貨幣を一定期間貸したことに対する報酬。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・単利(たんり)
意味:元金に対してだけつける利息。(出典:デジタル大辞泉)
・日歩(ひぶ)
意味:利息計算期間の単位を1日として定めた利率。(出典:デジタル大辞泉)
・利(り)
意味:利益。もうけ。(出典:デジタル大辞泉)