装丁
「本の装丁」などのように使う「装丁」という言葉。
「装丁」は、音読みで「そうてい」と読みます。
「装丁」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「装丁」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
装丁の意味
「装丁」には次の意味があります。
・ 製本の仕上げとして、書物の表紙・扉(とびら)・カバーなどの体裁を整えること。また、その意匠。(出典:デジタル大辞泉)
「装丁」をわかりやすくいうと「ブックデザイン」です。
本を仕上げるために、表紙やカバーを整えることや、そのデザインを指します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この立派な装丁の本は一財産だ。
(出典:支倉凍砂『狼と香辛料IV』)
・同じ装丁の本が二冊並んでおりましたものでまちがえてしまいました。
(出典:アレクサンドル・デュマ/鹿島茂編訳『王妃マルゴ(上)』)
・昭和十一年という時代を考えても、かなりしっかりした装丁だったと思います。
(出典:三上延『ビブリア古書堂の事件手帖 4 〜栞子さんと二つの顔〜』)
・本の装丁と一緒で、きれいな手紙づくりは好印象を持たせるための秘訣。
(出典:大槻ケンヂ『のほほん人間革命』)
・瑞枝がファックスで送った直しの部分も、きちんと装丁されている。
(出典:林真理子『ロストワールド』)
類語
・装幀(そうてい)
意味:書物を形づくること、その方法をいう言葉。(出典:世界大百科事典 第2版)
・装釘(そうてい)
意味:書物などを綴(と)じて表装すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・フォーマット
意味:形式。構成。(出典:デジタル大辞泉)
・判(はん)
意味:紙・書籍などの大きさ。(出典:デジタル大辞泉)
・製本(せいほん)
意味:印刷物・原稿などを綴じ合わせて、1冊の書物にまとめること。(出典:デジタル大辞泉)