衰退
「街が衰退する」などのように使う「衰退」という言葉。
「衰退」は、音読みで「すいたい」と読みます。
「衰退」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「衰退」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
衰退の意味
「衰退」には次の意味があります。
・勢いや活力が衰え弱まること。衰微。凋落。(出典:デジタル大辞泉)
「衰退」をわかりやすくいうと、「おとろえること」という意味になります。
他をうわまわるような力や強さ、元気さなどを失って弱っていくことをあらわす言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それは、悪いものを衰退させるもっとも強力な手段である。
(出典:アラン/宗左近訳『幸福について(下)』)
・生存競争がなくなった企業社会なんて、衰退はあれど発展はないんだ。
(出典:小林めぐみ『ねこのめ 第2巻 羅針盤の夢』)
・数百万年前、私たちの科学者は衰退の過程を遅めることに成功したわ。
(出典:ディック/仁賀克雄訳『宇宙の操り人形』)
・衰退していた旧宿場を復活させるために鉄道の駅の設置を陳情していた。
(出典:宮原安春『軽井沢物語』)
・すべての形の欲望が衰退していくのではないんじゃないかと思いますね。
(出典:湯川秀樹『この地球に生れあわせて』)
類語
・衰え(おとろえ)
意味:衰えること。衰弱。衰微。(出典:デジタル大辞泉)
・衰弱(すいじゃく)
意味:からだや物の勢いなどがおとろえよわること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・衰微(すいび)
意味:盛んだった物事がおとろえ弱ること。衰退。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・弱体化(じゃくたいか)
意味:組織などの力が衰えること。(出典:デジタル大辞泉)
・衰勢(すいせい)
意味:衰えたいきおい。衰えた様子。(出典:精選版 日本国語大辞典)