衰える
「勢いが衰える」などのように使う「衰える」という言葉。
「衰える」は、訓読みで「おとろえる」と読みます。
「衰える」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「衰える」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
衰えるの意味
「衰える」には次の意味があります。
・力や勢いなどが弱くなる。盛んでなくなる。衰弱する。(出典:デジタル大辞泉)
「衰える」をわかりやすく言うと「能力や勢いなどが、これまでよりも弱くなること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・その歌手の人気が日本で衰えると同時に彼女の名も雑誌に登場しなくなった。
(出典:高橋克彦『蒼い記憶』)
・齢を取って体力が衰えるのは、これも自然のこととしなくてはならない。
(出典:山口瞳『酔いどれ紀行』)
・そうしてこの暗い勢いがいつ衰えるかを誰も予告することができない。
(出典:柳宗悦『工芸の道』)
・天文学者たちは、太陽の活動がゆっくりと衰えるだろうといっていた。
(出典:ウルフ/岡部宏之訳『新しい太陽の書3』)
・陽は西の空に傾いているというのに、暑さが衰える気配はまるでない。
(出典:山本弘『まだ見ぬ冬の悲しみも』)
・延長11回まで、球威の衰えることがなかった江夏の球を受けたからだ。
(出典:山際淳司『男たちのゲームセット』)
・でも警部の元気は少しも衰えることがありませんでした。
(出典:ディケンズ/青木雄造,小池滋訳『荒涼館』)
・一階の売り場の中に燃え広がった炎はまったく衰える気配を見せなかった。
(出典:三上延『シャドウテイカー5 ドッグヘッド(完)』)