表明
「引退を表明する」などのように使う「表明」という言葉。
「表明」は、音読みで「ひょうめい」と読みます。
「表明」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「表明」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
表明の意味
「表明」には次の意味があります。
・自分の考え・決意などを、はっきりあらわし示すこと。(出典:デジタル大辞泉)
上記の意味の如く、自分の考えを明らかにすることをさす言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そこに表明された立場をわれわれは簡単に離れてはならないのである。
(出典:和辻哲郎『埋もれた日本』)
・その時、わたしは一気にわたしのいいぶんを表明することになるだろう。
(出典:松下竜一『砦に拠る』)
・地球が自身を葉の形で外部に表明することはなんら不思議ではないのだ。
(出典:ソロー/神原栄一訳『森の生活』)
・ここで一旦休憩を挟んで、お互いの意見をはっきり表明してみないかい?
(出典:西尾維新『物語シリーズ 17 終物語(下)』)
・あるいは引退を表明した野球の選手がコーチに拾われるという感じだ。
(出典:山口瞳『還暦老人ボケ日記』)
類語
・表現(ひょうげん)
意味: 外にあらわれること。また、外にあらわすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・表す(あらわす)
意味:心に思っていること、考えていることなどを、表情・言葉・絵などで示す。表現する。(出典:デジタル大辞泉)
・表出(ひょうしゅつ)
意味:心の中にあるものが外にあらわれでること。また、あらわしだすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・体現(たいげん)
意味:思想・観念などの精神的な事柄を具体的なものとして形にあらわすこと。身をもって実現すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・表白(ひょうはく)
意味:考えや気持ちなどを、言葉や文章に表して述べること。(出典:デジタル大辞泉)