衝撃
「衝撃の事実」などのように使う「衝撃」という言葉。
「衝撃」は、音読みで「しょうげき」と読みます。
「衝撃」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「衝撃」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
衝撃の意味
「衝撃」には次の二つの意味があります。
1 瞬間的に大きな力を物体に加えること。また、その力。
2 意外な出来事などによって強く心を揺り動かされること。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
衝撃の意味①「瞬間的に大きな力を物体に加えること。また、その力。」
「衝撃」の一つ目の意味は「瞬間的に大きな力を物体に加えること。また、その力。」です。
この意味は、物理的におきる力のことをいいます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼がこの技術を身につけて以来放射したうちでもっとも破壊的な衝撃だ。
(出典:E・E・スミス/小西宏訳『(レンズマン・シリーズ2) グレー・レンズマン』)
・波の襲撃があるたびに、激しい衝撃が一方の壁から向こう側へと貫いた。
(出典:コンラッド/田中西二郎訳『青春・台風』)
・やがて、ほとんど感じられないくらいの衝撃とともに、彼は底に達した。
(出典:アーサー・C・クラーク『渇きの海』)
・その音は連続的な衝撃となって空を渡り、東のほうへ消えていった。
(出典:クラーク『楽園の泉』)
類語
・ショック
意味:物理的な衝撃。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・衝突(しょうとつ)
意味:二つ以上の物がぶつかり合って短い時間内に大きな力を及ぼし合うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・震動(しんどう)
意味:ふるえ動くこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・調子(ちょうし)
意味:動作や進行の勢い。(出典:デジタル大辞泉)
衝撃の意味②「意外な出来事などによって強く心を揺り動かされること。」
「衝撃」の二つ目の意味は「意外な出来事などによって強く心を揺り動かされること。」です。
この意味は精神に影響するような大きな力のことを指します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これが私には衝撃で、持っていたただひとつのあの子の形見でしたから。
(出典:ドイル・アーサー・コナン『緋のエチュード』)
・死の三日前に訪ねて来ており、老紳士の変化に彼は大きな衝撃を受けていた。
(出典:ろくごまるに『封仙娘娘追宝録・奮闘編4 夢の涯』)
・ぼくの神経はもうこれ以上の衝撃には耐えられそうにない、とかれは思った。
(出典:エディングス『ベルガリアード物語2 蛇神の女王』)
・これは我が生涯の最も怖ろしい衝撃でしてまさか本当とは信じかねます。
(出典:フィッツジェラルド/大貫三郎訳『華麗なるギャツビー』)
類語
・驚愕(けいがく)
意味:物が言えないほど驚くこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・打撃(だげき)
意味:思いがけず、または突然に心の痛手や物の損害を与えること。(出典:デジタル大辞泉)
・電撃(でんげき)
意味:いなずまのように前触れもなく衝撃を与えること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・茫然自失(ぼうぜんじしつ)
意味:あっけにとられて、我を忘れてしまうさま。(出典:デジタル大辞泉)