衆人
「衆人の目を奪う」などのように使う「衆人」という言葉。
「衆人」は、音読みで「しゅうじん」と読みます。
「衆人」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「衆人」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
衆人の意味
「衆人」には次の意味があります。
・大勢の人。 (出典: デジタル大辞泉)
2,3人の集まりを表す言葉ではなく、より多くの集団を表します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・津田はまたそれを聴きつつ、衆人の前で涙を流した彼の日の谷を思い浮べた。
(出典: 大鹿卓『渡良瀬川』)
・衆人の目の前に曝さらして置いて、しかも誰もがそれに気づかないという様な隠し方が最も安全なんだ。
(出典: 江戸川乱歩『二銭銅貨』)
・被害者は衆人に環視されていたのである。
(出典: 江戸川乱歩『孤島の鬼』)
・孤独の中でも衆人の間でと同じように失敗する機縁がある。
(出典: モンテーニュ/関根秀雄訳『モンテーニュ随想録抄』)
・この個人はおのれ一個で、一団の天下の衆人よりもいっそうの重みを有していた。
(出典: ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)
類語
・万人 (ばんにん)
意味: すべての人 (出典: 精選版 日本国語大辞典)
・大方 (おおかた)
意味: 世間一般の人 (出典: デジタル大辞泉)
・世人 (せじん)
意味: 世間の人 (出典: デジタル大辞泉)
・世俗 (せぞく)
意味: 俗世間の人 (出典: デジタル大辞泉)
・諸人 (しょにん)
意味: 多くのいろいろな人 (出典: デジタル大辞泉)