血生臭い
「血生臭い殺傷事件が起きる」などのように使う「血生臭い」という言葉。
「血生臭い」は、訓読みで「ちなまぐさい」と読みます。
「血生臭い」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「血生臭い」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
血生臭いの意味
「血生臭い」には次の意味があります。
・戦争や殺傷事件などで、流血を見るような残酷な状態である。(出典:デジタル大辞泉)
「血腥い」とも書きます。
文字通り、血の匂いがするという意味もありますが、血の匂いがするような残忍で陰惨な状態を指して用いることが多い言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・しかし思いとは別に、戦場では血生臭い風がすでに吹きはじめていた。
(出典:茶屋二郎『遠く永い夢(上)-本能寺 信長謀殺の真実』)
・村人たちはダム計画と戦うためならどんな血生臭い手段もいとわない。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 4 暇つぶし編』)
・その粗暴な外見とは反対に、徳次はさういふ血生臭いことが嫌ひだつた。
(出典:田畑修一郎『医師高間房一氏』)
・だから三人には、こういう血生臭い出来事には関わってほしくなかったんだけど。
(出典:奈須きのこ『MELTY BLOOD 閑話月姫』)
・それから四五日、江戸には血生臭い風が吹き続きました。
(出典:野村胡堂『芳年写生帖』)
・血生臭い現実の合間に、ふと訪れたなにも考えないでいい時間。
(出典:福井晴敏『∀ガンダム(上)』)
・昭和十一年二月には、血生臭い二・二六事件が発生した。
(出典:西村京太郎『失踪計画』)
・平和な現実世界を逸脱し、血生臭い非現実的の世界へと移りつつある。
(出典:高橋龍也『痕 ―きずあと―』)