虫酸が走る
「相手の言葉に虫酸が走る」などのように使う「虫酸が走る」という言葉。
「虫酸が走る」は、音読みで「むしずがはしる」と読みます。
「虫酸が走る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「虫酸が走る」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
虫酸が走るの意味
「虫酸が走る」には次の意味があります。
・胸がむかむかするほど不快である。(出典:デジタル大辞泉)
この上なくイライラしたり、ムカつく、不快であるときによく使われます。気持ちが悪いときにも使われます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・自分こういう話のもっていきようされるん虫酸むしずが走るほど嫌いやねん。
(出典:西風隆介『神の系譜VII 竜の源 高句麗』)
・お兄さんも、あの女ひとを虫酸むしずが走るほど嫌っていると思っているんでしょう?
(出典:ドストエフスキー/北垣信行訳『カラマーゾフの兄弟』)
・ちずの甲高いくせにねちねちとした独特の口調を思い出すだけで虫酸が走る。
(出典:明野照葉『輪(RINKAI)廻』)
・今までも、虫酸むしずが走るような思いを怺こらえて向かい合っていたのだ。
(出典:森村誠一『虚無の道標』)
・みんなは、虫酸が走るといったような矜持ありげな表情で、そんな者はいないと断定した。
(出典:ドストエフスキー/北垣信行訳『カラマーゾフの兄弟』)
類語
・気持ち悪い(きもちわるい)
意味:見たり触ったりしたときの感じが悪い。(出典:デジタル大辞泉)
・拒否反応(きょひはんのう)
意味:ある物事や人を心理的・生理的に受け付けないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・不愉快(ふゆかい)
意味:愉快でないこと。いやな気分になること。(出典:デジタル大辞泉)
・鬱陶しい(うっとうしい)
意味:邪魔になってうるさい。煩わしい。(出典:デジタル大辞泉)
・癇にさわる(かんにさわる)
意味:腹だたしく思う。気に入らない。(出典:精選版 日本国語大辞典)