蔑ろ
「蔑ろにする」などのように使う「蔑ろ」という言葉。
「蔑ろ」は、訓読みで「ないがしろ」と読みます。
「蔑ろ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「蔑ろ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
蔑ろの意味
「蔑ろ」には次の意味があります。
・あってもないもののように軽んじること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
蔑ろは人だけでなく、物に対しても使われる言葉です。
言い換えると、物事や人を軽く扱う、大切にしないという意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この男には、自分を蔑ないがしろにするとどうなるかよく教えてやる必要がある。
(出典:有沢まみず『いぬかみっ!01』)
・こういう土地ではご近所付き合いを蔑ろしになんかできませんよ。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 03 祟殺し編』)
・在来の信仰を蔑ろにするのではないが、日の神を最高の神として崇めさせるのである。
(出典:和辻哲郎『鎖国日本の悲劇 (前編)』)
・といっても、母を蔑ろにするというのではありません。
(出典:立原正秋『冬の旅』)
・あれほど蔑ろにされたことは忘れてしまった。
(出典:本庄陸男『石狩川』)
類語
・横風(おうふう)
意味:偉そうに人を見くだす態度をとること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・権高(けんだか)
意味:気位が高く傲慢(ごうまん)なこと。(出典:デジタル大辞泉)
・軽視(けいし)
意味:軽く考えて、その価値や影響力を認めないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・侮蔑(ぶべつ)
意味:あなどりさげすむこと。軽んじあなどること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・軽蔑(けいべつ)
意味:いやしいもの、劣ったものなどとみなして、ばかにすること。さげすむこと。(出典:デジタル大辞泉)