華美
「華美な服装」などのように使う「華美」という言葉。
「華美」は、音読みで「かび」と読みます。
「華美」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「華美」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
華美の意味
「華美」には次の意味があります。
・はなやかで美しいこと。また、はなやかすぎて不相応なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
派手なくらいに華があり、きらびやかであることを意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その華美な細そりした身体のうちにいかに大なる勇気があったことだろう!
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・講師の服装は華美になってはいけないが、かといって地味過ぎてもいけない。
(出典:海月ルイ『十四番目の月』)
・秀吉が植えつけた華美な気風が、世間に根をひろげて花を咲かせていた。
(出典:井伏鱒二『小説日本芸譚』)
・音楽の曲名をつけるとすると、あんまり華美で仰山な名はいやである。
(出典:菊池寛『貞操問答』)
・かれは自分の織田家入りにできるだけの華美をかざりたいと思った。
(出典:司馬遼太郎『国盗り物語』)
類語
・豪華(ごうか)
意味:ぜいたくで、はでなこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・花やぐ・華やぐ(はなやぐ)
意味:はでにふるまう。はなやかによそおう。 (出典:精選版 日本国語大辞典)
・絢爛(けんらん)
意味:きらきらと光り輝いて美しいこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・七彩(しちさい)
意味:七種類の色。転じて、美しい色どりをいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・金襴緞子(きんらんどんす)
意味:金襴や緞子。また、金襴も緞子も、ともに高価な織物であるところから、高価な織物の意にも用いられる。(出典:精選版 日本国語大辞典)