荒天
「荒天時には運転を停止します。」などのように使う「荒天」という言葉。
「荒天」は、音読みで「こうてん」と読みます。
「荒天」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「荒天」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
荒天の意味
「荒天」には次の意味があります。
・風雨の激しい、荒れた天気。悪天候。(出典:デジタル大辞泉)
「荒天」をわかりやすくいうと「激しい雨や風などで荒れている天気」という意味になります。
好天(こうてん)の対義語です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・二月のように、何日も荒天がつづくということはありません。
(出典:森村誠一『恐怖の骨格』)
・昨夜、気圧計が急に下り、まもなく荒天が襲ってくることを予告していた。
(出典:ヴェルヌ/木村庄三郎訳『80日間世界一周』)
・果して小型船でこの荒天のなかを乗りだすことができるだろうか。
(出典:辻邦生『北の岬』)
・いつもなら、まだ陽の光が残っている時刻の筈だが、この荒天では暮れるのも早い。
(出典:半村良『幻視街』)
・それがいつの年も秋の荒天まで私を海へひきとめたのである。
(出典:坂口安吾『我が人生観』)
類語
・悪天候(あくてんこう)
意味:よくない天候。気象状況が悪いこと。悪天。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・悪天(あくてん)
意味:よくない天気。悪天候。(出典:デジタル大辞泉)
・雨天(うてん)
意味:雨の降る空模様。あまぞら。また、雨の降る日。あめふり。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・荒れ模様(あれもよう)
意味:天候の状態が悪くなりそうな気配。(出典:デジタル大辞泉)
・大荒れ(おおあれ)
意味:天候がひどく荒れること。暴風雨。(出典:デジタル大辞泉)