茨
「茨の道」などのように使う「茨」という言葉。
「茨」は、訓読みで「いばら」と読みます。
「茨」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「茨」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
茨の意味
「茨」には次の意味があります。
・とげのある小木の総称。(出典:日本国語大辞典)
「茨の人生」などのように、比喩的に「身に受ける苦難」を意味することもあります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・青い青い水の宮殿はきっと茨の城なんかよりも、もっと素敵に強力だわ。
(出典:久美沙織『小説版MOTHER1』)
・道という様な道もなくて、それこそ茨や薄で足が疵だらけになりますよ。
(出典:伊藤左千夫『野菊の墓』)
・葡萄や茨の實や百合の花が、だんだん霧の中から浮き上つて見えて來た。
(出典:横光利一『榛名』)
・また茨の床に寝かされたまま生き埋めの刑を執行されるところもあった。
(出典:阿部謹也『ハーメルンの笛吹き男 ――伝説とその世界』)
・常に少女を拘束し続けた茨の冠が、その役目を終えて静かに沈黙している。
(出典:九里史生『SAO-Web-2』)
類語
・薔薇(ばら)
意味:バラ科バラ属の低木の総称。(出典:デジタル大辞泉)
・野茨(のいばら)
意味:バラ科の落葉小低木。(出典:デジタル大辞泉)
・野薔薇(のばら)
意味:ノイバラの別名。(出典:デジタル大辞泉)
・苦難(くなん)
意味:くるしみ。難儀。(出典:日本国語大辞典)
・苦痛(くつう)
意味:からだや心に感じる苦しみや痛み。(出典:デジタル大辞泉)