苦言
「苦言を呈する」などのように使う「苦言」という言葉。
「苦言」は、音読みで「くげん」と読みます。
「苦言」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「苦言」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
苦言の意味
「苦言」には次の意味があります。
・本人のためを思い、言いにくいところまであえて言って、いさめる言葉。(出典:デジタル大辞泉)
「苦言を呈する」などのように使われ、相手に言いにくい言葉を伝える場面で使われます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・先ほどの坂元の苦言が彼の動作にブレーキをかけていたのかも知れない。
(出典:豊田穣『海兵四号生徒』)
・龍造とは毎日顔を合わせているが、ひとことの苦言も投げられていない。
(出典:木内昇『漂砂のうたう』)
・しかし誰も、そのことで藩主に苦言を言おうとする者はいなかった。
(出典:藤沢周平『隠し剣孤影抄』)
・何か仕事に空きができるといつも、友人が始終彼に苦言を与えようとした。
(出典:ジョイス/飯島淳秀訳『ダブリン人』)
・そう安易に群れ集うものではない、と遠まわしに苦言を呈する人もいた。
(出典:小林信彦『夢の砦』)
類語
・痛言(つうげん)
意味:痛いところをついて厳しく言うこと。また、その言葉。(出典:デジタル大辞泉)
・忠告(ちゅうこく)
意味:まごころをこめて相手の欠点や過ちを、戒めさとすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・忠言(ちゅうげん)
意味:まごころからいさめる言葉。忠告の言葉。(出典:デジタル大辞泉)
・訓諭(くんゆ)
意味:教えさとすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・訓戒(くんかい)
意味:物事の理非・善悪を教えさとし、いましめること。(出典:デジタル大辞泉)