花魁
「花魁の起源を学ぶ」などのように使う「花魁」という言葉。
「花魁」は、音読みで「おいらん」と読みます。
「花魁」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「花魁」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
花魁の意味
「花魁」には次の意味があります。
・吉原における上級遊女の別称。(出典:世界大百科事典 第2版)
江戸の盛り場である吉原にいた位の高い遊女のことです。
そのほか、遊女や女郎一般も指します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・するとな、その旗本連は花魁たちのあいだに沈没して酒をのんでおった。
(出典:山田風太郎『忍法女郎屋戦争』)
・俺のような者でもまたなんとか思ってくれる花魁ができたんだ。
(出典:今村信雄編『古典落語(上)』)
・彼女は直ぐにそれを花魁に耳打ちすると、八橋はしばらく考えていた。
(出典:岡本綺堂『籠釣瓶』)
・姉花魁が三百両、五百両とかかる突き出しの費用をいっさい負担する。
(出典:皆川博子『恋紅』)
・これは花魁へいつもの土産だといって、二百両の金包みを出した。
(出典:岡本綺堂『籠釣瓶』)
類語
・女郎(じょうろ)
意味:遊女。おいらん。(出典:デジタル大辞泉)
・傀儡(かいらい)
意味:舞妓や遊女。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・遊女(ゆうじょ)
意味:売春婦,売笑婦,娼婦,傾城 (けいせい) ,うかれめ,あそびめなどともいう。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
・出女(でおんな)
意味:江戸時代、各地の宿場にいた客引き女。多くは売春婦を兼ねた。(出典:デジタル大辞泉)
・山衆(やましゅう)
意味:下級の遊女。(出典:デジタル大辞泉)