至当
「至当な罰」などのように使う「至当」という言葉。
「至当」は、音読みで「しとう」と読みます。
「至当」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「至当」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
至当の意味
「至当」には次の意味があります。
・きわめて当然であり、適切であること。きわめて妥当であること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「至当」という言葉をわかりやすく言うと、「至極当然なこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・そこはやはり彼自身出かけていったと見ておくほうが至当のようである。
(出典:チョーサー/西脇順三郎訳『カンタベリ物語(上)』)
・世間もだれ一人今度の当局者の処置を至当と認める者はないのであった。
(出典:与謝野晶子『源氏物語』)
・これらの模様の系統をアイヌの仕事に関係させて考えるのが至当かどうか。
(出典:柳宗悦『蓑のこと』)
・灰の中にボールが落ちていた以上、そう考える方が至当ではないだろうか。
(出典:江戸川乱歩『灰神楽』)
・我々はそこに嬰児の顔の美しさが利用せられていると見るのを至当と思う。
(出典:和辻哲郎『日本精神史研究』)
・歴史的に人類の生活を考察するとかくあることが至当なことである。
(出典:有島武郎『広津氏に答う』)
・女の咬んだ傷だという以上、谷村夫人の歯を考えるのが至当じゃないか。
(出典:小酒井不木『謎の咬傷』)
・彼はそうするのがいいと信じた、そしてまたおそらくそれは至当であったろう。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)