自分本位
「自分本位の考え」などのように使う「自分本位」という言葉。
「自分本位」は、音読みで「じぶんほんい」と読みます。
「自分本位」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「自分本位」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
自分本位の意味
「自分本位」には次の意味があります。
・自分を中心とした物事の考え方。自己中心的なあり方。自己本位。(出典:実用日本語表現辞典)
人の気持ちや周囲の雰囲気を考慮せず、物事を自分の都合の良いように考えることを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・自分本位で、わがままで、何でも自分の思い通りに行くと思っている女。
(出典:赤川次郎『禁じられた過去』)
・しかし、知的生物というものは、必ず自分本位の考え方をするものです。
(出典:ブリン『サンダイバー』)
・もしやこの冷たい性格は、自分本位に生きた母親の影響なのだろうか。
(出典:田丸公美子『パーネ・アモーレ イタリア語通訳奮闘記』)
・結局は人間はみな自分本位に生きるしかないのでしょう。
(出典:エミリー・ブロンテ/岡田忠軒訳『嵐が丘』)
・村のため、人々のためにということは少なく、すべてが自分本位の考え方だった。
(出典:新田次郎『槍ヶ岳開山』)
類語
・自己中心(じこちゅうしん)
意味:考え、行動の中心に自分自身を置き、他人のことを考えないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ミーイズム
意味:自分の幸福や満足を求めるだけで他には関心を払わない考え方。(出典:デジタル大辞泉)
・我田引水(がでんいんすい)
意味:物事を、自分に都合のいいように言ったりしたりすること。(出典:デジタル大辞泉)
・自分免許(じぶんめんきょ)
意味:他人は認めないのに、自分だけが得意になっていること。(出典:デジタル大辞泉)
・我執(がしゅう)
意味:自分中心の考えにとらわれて、それから離れられないこと。(出典:デジタル大辞泉)