臨場感
「臨場感を味わえる音響設備」などのように使う「臨場感」という言葉。
「臨場感」は、音読みで「りんじょうかん」と読みます。
「臨場感」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「臨場感」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
臨場感の意味
「臨場感」には次の意味があります。
・実際その場に身を置いているかのような感じ。(出典:デジタル大辞泉)
「臨場感」をわかりやすく言うと、まるでその場にいるかのような興奮などの感情を覚えるという意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・球場で見る野球はテレビでは決して伝わってこない臨場感があった。
(出典:稲泉連『僕らが働く理由、働かない理由、働けない理由』)
・その瞬間、まるでその場にいるかのような臨場感で若い男の幻が少年の前に映し出されていた。
(出典:有沢まみず『いぬかみっ!08』)
・彼の台詞は臨場感があって、感情がこもっていてとても上手だった。
(出典:恩田陸『ドミノ』)
・現在、留真の頭の中には臨場感あふれる妄想が繰り広げられている。
(出典:白瀬修『おと×まほ 第04巻』)
・たとえば僕なんか、大好きな本を人に勧める際は自分が感動したシーンを臨場感たっぷりに伝えるという勧め方をするわけですが、後に読み返してみるとそんなシーンはその本の中には存在しないということがままあります。
(出典:西尾維新『化物語(上)』)
類語
・リアル
意味:表現に現実感・迫真感のあること。また、そのさま。写実的。(出典:デジタル大辞泉)
・現実味(げんじつみ)
意味:現実に触れている様子。現実性を持つ様子。また、その程度。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・生き生き(いきいき)
意味:活気があふれていて勢いのよいさま。また、生気があってみずみずしいさま。(出典:デジタル大辞泉)
・迫真(はくしん)
意味:真に迫っていること。表現されたものが現実の姿や場面にそっくり同じようであること。(出典:デジタル大辞泉)
・迫力(はくりょく)
意味:見る人や聞く人の心に強く迫る力。(出典:デジタル大辞泉)