腹立たしい
「顔を見るだけで腹立たしい」などのように使う「腹立たしい」という言葉。
「腹立たしい」は、訓読みで「はらだたしい」と読みます。
「腹立たしい」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「腹立たしい」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
腹立たしいの意味
「腹立たしい」には次の意味があります。
・しゃくにさわる。腹が立ってくる。(出典:デジタル大辞泉)
いけ好かなく、怒りがこみ上げてくる様子を表す言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・親父だけは家族の他の者のように無視できぬ相手であるのが腹立たしい。
(出典:モーリアック/遠藤周作訳『愛の砂漠』)
・何であれ自分の行為を盗まれるというのは基本的には腹立たしいことだ。
(出典:筒井康隆『原始人』)
・何の説明もなく顔を見せないサーヴァントが腹立たしくて仕方なかった。
(出典:虚淵玄『Fate/Zero Vol.4 「煉獄の炎」』)
・酔うはずのない酒を飲むことの腹立たしさに、我慢が限界を超えてくる。
(出典:樋口有介『11月そして12月』)
・しかし、この腹立たしさはどうやっても静めることができないのである。
(出典:林真理子『夢見るころを過ぎても』)
・こんなやつを、ここまで守ってきたかと思うと俺は自分が腹立たしい。
(出典:五代ゆう『晴明鬼伝』)
・買うのが腹立たしいような本というものがあるのは奇妙至極なことね。
(出典:宮本百合子『獄中への手紙』)
・私が此の裁判に対して或る腹立たしさを感じたのは、もつと他の事なんです。大分長くはなりましたけれど、私はまだちつとも疲れないんです。
(出典:伊藤野枝『ある女の裁判』)