腕白
「腕白な子供」などのように使う「腕白」という言葉。
「腕白」は、音読みで「わんぱく」と読みます。
「腕白」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「腕白」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
腕白の意味
「腕白」には次の意味があります。
・子供、特に男の子が言うことをきかず、暴れまわったり、いたずらをしたりすること。また、そういう子供や、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「腕白」という言葉を分かりやすく言うと、「手に負えないぐらい元気すぎる(子供)」という意味になります。
語源は「関白」で「腕白」はその当て字と言われています。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・さすが腕白だけあって、前の子供たちより、ちゃんと調子に乗っている。
(出典:泡坂妻夫『湖底のまつり』)
・手に負えない腕白小僧であることとは別な一面もチェはもっていた。
(出典:三好徹『チェ・ゲバラ伝』)
・乱暴で腕白だった日本に対して、一種の警戒心を捨てることが出来ないのである。
(出典:豊島与志雄『新たな世界主義』)
・すると腕白小僧どもは皆、大喜びで、手をたたきながら叫びはじめた。
(出典:モーパッサン/新庄嘉章訳『女の一生』)
・腕白者の一人にいじめられたある日、だれかにこう言われた。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
類語
・いたずらっ子(いたずらっこ)
意味:よくいたずらをする子(出典:デジタル大辞泉)
・悪太郎(あくたろう)
意味:いたずらな子供をののしっていう語。悪たれ小僧。(出典:デジタル大辞泉)
・やんちゃ坊主(やんちゃぼうず)
意味:やんちゃな子。また、いたずら盛りの子。やんちゃぼう。やんちゃんぼう。(出典:デジタル大辞泉)
・暴れん坊(あばれんぼう)
意味:手に負えないくらい乱暴な人。暴れ者。あばれんぼ。(出典:デジタル大辞泉)
・問題児(もんだいじ)
意味:教育上、特別の配慮を要する児童。特に、性格や行動の面で問題をもつ児童をいう。(出典:デジタル大辞泉)