腑に落ちない
「どうしても腑に落ちない」などのように使う「腑に落ちない」という言葉。
「腑に落ちない」は、「腑」を音読み、「落」を訓読みで「ふにおちない」と読みます。
「腑に落ちない」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「腑に落ちない」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
腑に落ちないの意味
「腑に落ちない」には次の意味があります。
・納得できない。合点がゆかない。(出典:大辞林 第三版)
何かしら納得できないことがあり、もやもやとした気持ちでいる様子を表す慣用句です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ それをこの若い女が知っているというのは、どう考えても腑に落ちない。
(出典:半村良『およね平吉時穴道行』)
・聴く人よりも話す人の方が、いかにも腑に落ちないような顔をしていた。
(出典:岡本綺堂『半七捕物帳』)
・ どうもあれは謎の女よ、あの女には何か腑に落ちないところがあるわ。
(出典:クリスティ/松本恵子訳『アクロイド殺人事件』)
・そうは言ってみたものの、お互いに腑に落ちない顔になってしまった。
(出典:藤村由加『人麻呂の暗号』)
・ というのはどうも私には腑に落ちないことだらけだったからです。
(出典:大倉燁子『機密の魅惑』)
類語
・不可解(ふかかい)
意味:理解に苦しむこと。理解しようとしてもわけのわからないこと。また、そのさま。(出典:大辞林 第三版)
・怪訝(かいが)
意味:あやしみいぶかること。不思議に思うこと。けげん。(出典:大辞林 第三版)
・蟠る(わだかまる)
意味:心に不平・不満・不安などがあって晴れ晴れしない。(出典:デジタル大辞泉)
・有耶無耶(うやむや)
意味:物事がどうなのかはっきりしないこと。また、そのさま。あいまいなさま。(出典:デジタル大辞泉)
・もやもや
意味:わだかまりがあって心がさっぱりしないこと。(出典:デジタル大辞泉)