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腐食とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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腐食

「金属が腐食する」などのように使う「腐食」という言葉。

「腐食」は、音読みで「ふしょく」と読みます。

「腐食」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「腐食」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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腐食の意味

「腐食」には次の二つの意味があります。

1 腐って物の形がくずれること。また、腐らせて物の形をくずすこと。
2 金属材料が水・酸素などとの化学反応によって表面から変質・消耗してゆくこと。また、その現象。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

腐食の意味①「腐って物の形がくずれること。また、腐らせて物の形をくずすこと。」

「腐食」の一つ目の意味は「腐って物の形がくずれること。また、腐らせて物の形をくずすこと。」です。

この場合の「腐食」は金属には使われず、「細菌などにより組織が腐り、物の形が崩れる」という意味になります。また、物質だけではなく、精神的な表現にも使われます。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・このような精神の腐食は、現在のところ、ラインハルトとは無縁だった。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説 3 雌伏篇』)

・その途端、ハルユキの全身を苛んでいた腐食の痛みが嘘のように薄れる。
(出典:川原礫『アクセル・ワールド 第5巻 -星影の浮き橋』)

・それは凶々しく、すべてを腐食させる霊気がにじみ出てくるようだった。
(出典:フィルポッツ/井内雄四郎訳『闇からの声』)

・女の言葉が一つ一つ思い出され、心中が絶望の灰色へ腐食される。
(出典:乙一『平面いぬ。』)

類語

腐る(くさる)
意味:細菌の作用で植物性・動物性のものが分解して変質する。(出典:デジタル大辞泉)

朽ちる(くちる)
意味:腐って形がくずれたりぼろぼろになったりする。(出典:デジタル大辞泉)

腐朽(ふきゅう)
意味:腐って形が崩れること。(出典:デジタル大辞泉)

朽ち果てる(くちはてる)
意味:すっかり腐ってもとの形をなくしてしまう。(出典:デジタル大辞泉)

腐食の意味②「金属材料が水・酸素などとの化学反応によって表面から変質・消耗してゆくこと。また、その現象。」

「腐食」の二つ目の意味は「金属材料が水・酸素などとの化学反応によって表面から変質・消耗してゆくこと。また、その現象。」です。

この場合の「腐食」は、金属や、プラスチックなどに使われます。「金属が腐食する」で、「金属の表面が水や酸素により、錆びたりする」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

材質ざいしつ青銅ブロンズのようで、よごれてはいるもののさびなどで腐食ふしょくされてはいない。 
(出典:水野良『魔法戦士リウイ ファーラムの剣 呪縛の島の魔法戦士』)

腐食しない金属で作られているらしい扉が残っているのだ。
(出典:菊地秀行『吸血鬼ハンター09a D-蒼白き堕天使1』)

・つまり、十号機は腐食によって破壊されていたわけではないのだ。
(出典:川原礫『アクセル・ワールド 第5巻 -星影の浮き橋』)

・たいていの銃は、手のつけようがないほど施条が腐食していた。
(出典:オーウェル/高畠文夫訳『カタロニア讃歌』)

類語

錆びる(さびる)
意味:金属の表面に錆が生じる。(出典:デジタル大辞泉)

劣化(れっか)
意味:老化とも。熱,光,放射線,化学薬品,機械的摩擦,反復使用,微生物などにより材料がもろくなること。(出典:百科事典マイペディア)

摩耗(まもう)
意味:かたい材質の物が、すりへること。特に、機械の部品や道具にいう。(出典:デジタル大辞泉)

腐る(くさる)
意味:木・繊維・金属などが風化したり酸化したりしてぼろぼろになる。(出典:デジタル大辞泉)

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