脱退
「グループを脱退する」などのように使う「脱退」という言葉。
「脱退」は、音読みで「だったい」と読みます。
「脱退」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「脱退」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
脱退の意味
「脱退」には次の意味があります。
・属している団体・組織から抜けること。(出典:デジタル大辞泉)
「脱退」の「脱」は、「のがれる・自由になる」を意味し、「脱走」「脱出」「脱獄」などでも使われています。
「退」は「しりぞく」や「ひきさがる」を意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・脱退するのは一秒だが信頼を回復するのには最低でも六十年はかかる。
(出典:池上永一『シャングリ・ラ 下』)
・それを機に設計部の有志が組合を脱退して第二組合を作った。
(出典:佐藤正明『ホンダ神話 教祖のなき後で(上)』)
・聞いてみると、あいつらはもう書面でもって脱退の旨を届けてきたんだそうな。
(出典:森田草平『四十八人目』)
・この結果、天龍、大ノ里ら三十二人の力士が協会を脱退したわけである。
(出典:広瀬正『マイナス・ゼロ』)
・昭和八年三月、日本は国際連盟を脱退するが、これにも霊告は出ている。
(出典:豊田穣『革命家・北一輝』)
類語
・卒業(そつぎょう)
意味:ある段階や時期を通り過ぎること。(出典:デジタル大辞泉)
・脱会(だっかい)
意味:属していた会から抜けること。(出典:デジタル大辞泉)
・抜ける(ぬける)
意味:それまでいた場所や、属していた組織・仲間から離れる。(出典:デジタル大辞泉)
・離脱(りだつ)
意味:ある状態から抜け出すこと。また、組織などから離れ去ること。(出典:デジタル大辞泉)
・引退(いんたい)
意味:それまでついていた地位や役職を辞めること。また、スポーツなどで現役を退くこと。 (出典:大辞林 第三版)