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脱兎とは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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脱兎

「脱兎の勢い」などのように使う「脱兎」という言葉。

「脱兎」は、音読みで「だっと」と読みます。

「脱兎」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「脱兎」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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脱兎の意味

「脱兎」には次の意味があります。

逃げ出す兎(うさぎ)。転じて、きわめて速いことのたとえ。(出典:精選版 日本国語大辞典)

 ウサギは時速40km/hの速さで走れることから、急いで移動するなどの場合に逃げるウサギのようだと比喩的に用います。

小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。

使い方・例文

・岸本は主人の姿が見えなくなると脱兎の如く身を飜えして二階に上った。
(出典:甲賀三郎『支倉事件』)

脱兎だっとのように三人は、小屋から飛び出して、その木戸の中へ駈けこんだ。
(出典:佐々木味津三『流行暗殺節』)

脱兎だっとのように戸口へ出てきたので、僕はかたわらへ寄って彼を通らせた。
(出典:エミリー・ブロンテ/田中西二郎訳『嵐が丘』)

・而して彼女が脱兎の如くトイレに前進するのをみてニタニタと笑うのだ。
(出典:遠藤周作『ぐうたら人間学』)

・全ての準備が整ったところで、諒子は脱兎だつとのごとくICUの中に入った。
(出典:楡周平『マリア・プロジェクト』)

脱兎だつととはまさにこの勢いであろうと思わせる走りだ。バンに飛び込んだ。
(出典:牧野修『ファントム・ケーブル』)

・かれ自身は脱兎のように走ったが、狐のように考えていた。
(出典:フィリップ・J・ファーマー『緑の星のオデッセイ』)

・それから、まるで脱兎のような勢で結論にはいりました。
(出典:宮沢賢治『ビジテリアン大祭』)

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