能天気
「能天気な行動」などのように使う「能天気」という言葉。
「能天気」は、音読みで「のうてんき」と読みます。
「能天気」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「能天気」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
能天気の意味
「能天気」には次の意味があります。
・軽薄でむこうみずであること。のんきでばかげていること。また、そのさまや、そのような人。(出典:デジタル大辞泉)
危機的状況にあっても、何とかなると楽観的に考えることなどを能天気といいます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それはこれまでどんな能天気な小説家も書いたことのない光景であった。
(出典:田中芳樹『薬師寺涼子の怪奇事件簿7 霧の訪問者』)
・その体験をする前は、おれも能天気に今だけを考えて生きてたんだよ。
(出典:清水義範『いい奴じゃん』)
・能天気な風に見えて、この少女が中々に物事を見ていることを認識する。
(出典:神野オキナ『あそびにいくヨ!第1巻』)
・こんな風に能天気に表現するのが一番よいかもしれぬ、と舞は思った。
(出典:榊涼介『ガンパレード・マーチ 4-5121小隊-熊本城決戦』)
・やつに比べたら俺の方がよほど能天気だと思うこともある。
(出典:米澤穂信『古典部シリーズ5 ふたりの距離の概算』)
類語
・安直(あんちょく)
意味:簡単で手軽なさま。また、いい加減なさま。(出典:デジタル大辞泉)
・低能(ていのう)
意味:知能の発達が遅れていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・無能(むのう)
意味:能力や才能がないこと。役に立たないこと。また、その人や、そのようなさま。(出典:デジタル大辞泉)
・楽観的(らっかんてき)
意味:物事をうまくゆくものと考えて心配しないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・ケセラセラ
意味:なるようになるさ、の意。(出典:日本国語大辞典)