胡散臭い
「胡散臭い言動」などのように使う「胡散臭い」という言葉。
「胡散臭い」は「胡散」を音読み、「臭い」を訓読みで、「うさんくさい」と読みます。
「胡散臭い」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「胡散臭い」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
胡散臭いの意味
「胡散臭い」には次の意味があります。
・どことなく怪しい。疑わしい。油断ができない。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと「怪しげで信用できない」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・見かけほど胡散臭い人物ではないのかもしれないと思い始めたようだった。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK3』)
・貴子が手帳を見せても、彼の顔からは胡散臭そうな表情が消えなかった。
(出典:乃南アサ『凍える牙』)
・危険物ではなさそうだけど、何とも言えない胡散臭さは確かにある。
(出典:言乃葉『出席番号32番 衛宮』)
・三人は、それぞれに牽制し合いながら、たがいを胡散臭い目で見ている。
(出典:森村誠一『恐怖の骨格』)
・多少胡散臭い話でも大きな利益の可能性は見逃さないだろうという予想は、当たっていた。
(出典:支倉凍砂『狼と香辛料I (電撃文庫)』)
類語
・怪しい(あやしい)
意味:普通ではない事物、正体のはっきりしない事物に対する不可解な気持ちを表す。(出典:デジタル大辞泉)
・疑わしい(うたがわしい)
意味:普通でない。怪しい。不審である。(出典:デジタル大辞泉)
・不審(ふしん)
意味:疑わしく思うこと。疑わしく思えること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・訝しい(いぶかしい)
意味:物事が不明であることを怪しく思うさま。疑わしい。(出典:デジタル大辞泉)
・胡乱(うろん)
意味:正体の怪しく疑わしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)