育成
「人材を育成する」などのように使う「」という言葉。
「育成」は、音読みで「いくせい」と読みます。
「育成」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「育成」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
育成の意味
「育成」には次の意味があります。
・育てて大きくすること。育てあげること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「育」と「成」は、どちらも「そだつ」を意味する漢字であり、「育成」は同じ意味の漢字を重ねた二字熟語です。
「育成」は人に対して使うことが多いですが、人以外にも植物や組織などに対しても使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼女は私の母を除いては他のだれよりも、私の心と人格を育成してくれた。
(出典:豊田穣『松岡洋右――悲劇の外交官――(下)』)
・安倍さんは青年に対して大きな関心をもって、その育成に力をそそいだ。
(出典:竹山道雄『ビルマの竪琴』)
・これは人間の生活よりも、むしろ植物の育成を重視しているからだ。
(出典:今野敏『宇宙海兵隊ギガース5』)
・固有の産業を育成し、貿易国家として自立してゆく時間は充分にあった。
(出典:野尻抱介『クレギオン 1 ヴェイスの盲点』)
・わしはトゥーノルを占領するに充分な程度の小軍隊を育成するつもりだった。
(出典:バローズ『火星シリーズ9 火星の合成人間』)
類語
・稽古(けいこ)
意味:芸能・武術・技術などを習うこと。また、練習。(出典:デジタル大辞泉)
・訓練(くんれん)
意味:あることを教え、継続的に練習させ、体得させること。(出典:デジタル大辞泉)
・教習(きょうしゅう)
意味:特別な知識・技術などを教えて習得させること。(出典:デジタル大辞泉)
・調教(ちょうきょう)
意味:動物を目的に応じて訓練すること。(出典:デジタル大辞泉)
・教育(きょういく)
意味:ある人間を望ましい姿に変化させるために、身心両面にわたって、意図的、計画的に働きかけること。(出典:デジタル大辞泉)