肝要
「理解することが肝要だ」などのように使う「肝要」という言葉。
「肝要」は、音読みで「かんよう」と読みます。
「肝要」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「肝要」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
肝要の意味
「肝要」には次の意味があります。
・非常に重要なこと。大切なこと。また、そのさま。かなめ。肝心。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「理解することが肝要だ」は「理解することがとても大切だ」と言い換えることができます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・一番肝要で一番馬鹿らしい部分に自分の手が触れたような感覚がしたのだ。
(出典:ろくごまるに『封仙娘娘追宝録・奮闘編5 最後の宝貝』)
・すべての技術には一般的規則があり、これを知っていることが肝要である。
(出典:三木清『如何に読書すべきか』)
・すべての人の意にかなう単位系を選択することが肝要なのであります。
(出典:高田誠二『単位の進化』)
・それというのが一番肝要な一点において、流通性を欠いているからである。
(出典:柳田国男『木綿以前の事』)
・肝要なこととそうでないこととの、区別がつかなかったかとさえ思われます。
(出典:豊島与志雄『死因の疑問』)
類語
・宝(たから)
意味:ほかのものと取り替えることのできない、特に大切なもの。また、かけがえのない人。(出典:デジタル大辞泉)
・大切(たいせつ)
意味:一番必要で、重んずべきものであること。貴重であること。肝要であること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・必要(ひつよう)
意味:かならず要すること。なくてはならないこと。欠くことのできないこと。また、そのさま。必須。必用。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・入用(いりよう)
意味:必要とすること。要ること。また、そのさま。にゅうよう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・肝腎(かんじん)
意味:とりわけてたいせつな箇所。なかでも大事な部分や事柄。(出典:精選版 日本国語大辞典)