考案
「考案した便利グッズ」などのように使う「考案」という言葉。
「考案」は、音読みで「こうあん」と読みます。
「考案」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「考案」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
考案の意味
「考案」には次の意味があります。
・工夫して考え出すこと。(出典:デジタル大辞泉)
「考案した便利グッズ」は「考え出した便利グッズ」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これまでに考案された実験では、こんなものはとても見つけられません。
(出典:ホーガン『創世記機械』)
・そのすべとして春海は以前より自ら考案した一つの方策を用意していた。
(出典:冲方丁『天地明察』)
・信長は百余年続いた戦国時代の常識を覆す奇想天外の策を考案していた。
(出典:池宮彰一郎『本能寺(上)』)
・すなわちこれなどは一つの謎であって、童児の考案とは見られぬのである。
(出典:柳田国男『野草雑記・野鳥雑記』)
・文学界においては、もっと特殊な考案をもってそれに換えようとしていた。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
類語
・才覚(さいかく)
意味:工夫(くふう)すること。また、すばやく頭を働かせて物事を処理すること。(出典:デジタル大辞泉)
・発意(はつい)
意味: 思いつくこと。考え出すこと。 (出典:精選版 日本国語大辞典)
・奇想(きそう)
意味:普通では思いつかない考え。奇抜な思いつき。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・工面(くめん)
意味:いろいろ手段・方法を考えて手はずを整えること。(出典:デジタル大辞泉)
・想到(そうとう)
意味:いろいろ考えて、その事に考えが及ぶこと。ある事に考えが行きつくこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)