羨望
「羨望の的」などのように使う「羨望」という言葉。
「羨望」は、音読みで「せんぼう」と読みます。
「羨望」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「羨望」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
羨望の意味
「羨望」には次の意味があります。
・うらやましく思うこと。(出典:大辞林 第三版)
純粋に羨ましく思う他、妬みの意味を含むこともあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私はよくその家へ遊びに行つて、いろんな羨望を感じたのを覚えてゐる。
(出典:神西清『母たち』)
・そういう女は不思議に男の羨望と嫉妬とを挑発することに妙を得ている。(出典:有島武郎『生まれ出づる悩み』)
・私は一瞬、期待とも羨望ともつかぬ思いに胸が緊めつけられるようだった。(出典:安岡章太郎『良友・悪友』)
・嫉妬と羨望に燃えあがった安田が、僕の首に腕を巻きつけて締めあげた。
(出典:MASKMAN『ボヘミアンガラス・ストリート』)
・当然のことながら、これは人間の学校の教師と生徒の羨望をまねいた。
(出典:チャペック/樹下節訳『山椒魚戦争』)
類語
・嫉む(そねむ)
意味:他人の幸せや長所をうらやみねたむ。嫉妬(しっと)する。(出典:デジタル大辞泉)
・妬む(ねたむ)
意味:他人が自分よりすぐれている状態をうらやましく思って憎む。ねたましく思う。(出典:デジタル大辞泉)
・羨慕(せんぼ)
意味:うらやみ、したうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・艶羨(えんせん)
意味:うらやましく思うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・やっかむ
意味:うらやむ。ねたむ。(出典:大辞林 第三版)