群青
「群青の海」などのように使う「群青」という言葉。
「群青」は、音読みで「ぐんじょう」と読みます。
「群青」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「群青」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
群青の意味
「群青」には次の意味があります。
・青色顔料の一。鮮やかな藍青(らんせい)色の絵の具。また、その色。藍銅鉱(らんどうこう)を原料として製する。(出典:デジタル大辞泉)
「群青色の空」や「群青色の海」といったときは澄み切った晴れのイメージで使います。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・左手に見える海は群青に染まり、潮流が幾条もの帯を作って走っている
(出典:阿刀田高『異形の地図』)
・この「群青の間」というのは、その壁布が青いので、こういわれていた。
(出典:アレクサンドル・デュマ/石川登志夫訳『鉄仮面(上)』)
・彼らの前に、群青の炎に負けない銀の光が一線、天地を指して輝いていた。
(出典:高橋弥七朗『灼眼のシャナ 第2巻』)
・薄い群青の空に細い月がひっかかり、近くに一つだけ星が光っていた。
(出典:角田光代『ピンク・バス』)
類語
・紺青(こんじょう)
意味:JISの色彩規格では「暗い紫みの青」としている。一般に、青色顔料のあざやかで濃い紺色をさす。(出典:色名がわかる辞典)
・岩紺青(いわこんじょう)
意味:一般的には紫色を帯びた暗い青色のこと。この場合、色名はフェロシアン化第二鉄を主成分とする人工顔料紺青に由来。(出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
・プルシアンブルー
意味:1700年代初めにドイツ(当時のプロイセン)で発明された青色無機顔料の一種。(出典:朝日新聞出版/知恵蔵mini)
・ターンブルブルー
意味:硫酸第一鉄の水溶液にフェリシアン化カリウムの水溶液を加えて得られる深青色の沈殿。(出典:百科事典マイペディア)