罵倒
「人前で罵倒される」などのように使う「罵倒」という言葉。
「罵倒」は、音読みで「ばとう」と読みます。
「罵倒」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「罵倒」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
罵倒の意味
「罵倒」には次の意味があります。
・激しくののしること。ひどい悪口を言うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「罵倒」をわかりやすく言うと「人前などで、相手の悪い点をひどい言葉遣いで高圧的にののしる」と言う意味になります。
具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・今の罵倒は、全て自分のせいで皆に降りかかったものだと告げるように。彼女はそっと空を見上げ、何かをこらえるように、じっと動きを止めていた。
(出典:鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 第9巻』)
・まずは実家に電話をして事情を説明したところ、電話越しに罵倒された。
(出典:乾くるみ『リピート』)
・それまでにも、捜査が手ぬるいといって罵倒されたことは何度もあった。
(出典:筒井康隆『(「七瀬」三部作 3) エディプスの恋人』)
・全身が鳥肌になる思いであった。彼は現将軍に対してこれほど思い切って辛辣な罵倒をきいたことがない。
(出典:山田風太郎『忍びの卍(まんじ)』)
・批評界全体が彼を非難し、彼の方ではすべてを罵倒し去ろうとしていた。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
類語
・痛罵(つうば)
意味:手ひどくののしること。痛烈に非難すること。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・面罵(めんば)
意味:面と向かってののしること。(出典:精選版日本国語大辞典)
・嘲罵(ちょうば)
意味:あざけりののしること。(出典:精選版日本国語大辞典)
・冷罵(れいば)
意味:あざけりののしること。(出典:精選版日本国語大辞典)
・漫罵(まんば)
意味:相手を自分よりも低く見て、あざけりののしること。(出典:精選版日本国語大辞典)