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締めるとは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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締める

「懐を締める」などのように使う「締める」という言葉。

「締める」は、訓読みで「しめる」と読みます。

「締める」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「締める」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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締めるの意味

「締める」には次の五つの意味があります。

1 強く引っ張ったりひねったりして、緩みのないようにする。
2 長い布やひもなどを巻きつけて、緩まないように固く結ぶ。
3 鍵などで固定して動かないようにする。
4 気持ち・態度などを緊張させる。また、管理を厳しくする。                   5 出費を切り詰める。節約する。(出典:デジタル大辞泉)

「締める」には他の意味もありますが、上記の意味で使うことがほとんどです。

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

締めるの意味①「強く引っ張ったりひねったりして、緩みのないようにする。」

「締める」の一つ目の意味は「強く引っ張ったりひねったりして、緩みのないようにする。」です。

例えば、「ネジを締める」で「緩んだネジを捻って固定する」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・講習中に事故なんか起こしたら大変なんだから、バルブなんか締めるわけない。
(出典:久美沙織『SPEAK EASYの魚たち』)

・次に頭の方にある柱にベルトを引っかけ、あとはズボンのベルトを締める要領で、顎の下で固定します。
(出典:井上ひさし『青葉繁れる』)

・各所のボルトを締める音が鳴り渡り、観客が腰を下ろす板が張られていく。
(出典:言乃葉『出席番号32番 衛宮』)

締めるの意味②「長い布やひもなどを巻きつけて、緩まないように固く結ぶ。」

「締める」の二つ目の意味は「長い布やひもなどを巻きつけて、緩まないように固く結ぶ。」です。

例えば、「柱に巻いたロープを締める」で「柱に巻いたロープを固く結ぶ」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・せいぜい衿をどのくらい抜くか、帯をどの位置で締めるか、程度である。
(出典:柴門ふみ『四十雀の恋もステキ』)

・あとは頭に手ぬぐいを締めるだけで準備は完了だ。
(出典:竹宮ゆゆこ『ゴールデンタイム第5巻 ONRYOの夏 日本の夏』)

・粗い、直毛の海豹皮で、革のひもで口を締めるようになっています。
(出典:ドイル/延原謙訳『シャーロック・ホームズの帰還』)

締めるの意味③「鍵などで固定して動かないようにする。」

「締める」の三つ目の意味は「鍵などで固定して動かないようにする。」です。

この場合の「締める」は、上記のように直接物を固定するのではなく、間接的に固定する意味で使われます。例えば、「南京錠の鍵を締める」で「鍵を使って南京錠を固定し、扉が開かないようにする」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・やがて教授は、なにごとかを決したように、鞄の止め金をパチンと締めると言った。
(出典:ストーカー/平井呈一訳『吸血鬼ドラキュラ』)

・把手のついた口金を締めると、チュウチュウとシジミが鳴くような音を立てた。
(出典:向田邦子『父の詫び状』)

・それからあなたは廊下に出て、かねての合鍵でドアを締める
(出典:福永武彦『加田伶太郎全集』)

締めるの意味④「気持ち・態度などを緊張させる。また、管理を厳しくする。」

「締める」の四つ目の意味は「気持ち・態度などを緊張させる。また、管理を厳しくする。」です。

例えば、「気を引き締める」で「気持ちを緊張させる」という意味になります。また、「部下を締める」で「部下を厳しく管理する」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・理由はわからずとも、それを聞いた者がひとしなみに、ぴしりと身を締めるような口調だった。
(出典:宮部みゆき『孤宿の人 (下)』)

・だから総会をこの時期に行うのは豪華な宴会でガス抜きをするのと同時に組織のたがを締めるという意味もある。
(出典:縞田理理『霧の日にはラノンが視える3』)

・社員を「取って締める」役なんですね。
(出典:李御寧『「縮み」志向の日本人』)

締めるの意味⑤「出費を切り詰める。節約する。」

「締める」の五つ目の意味は「出費を切り詰める。節約する。」です。

例えば、「食費を締める」で「食費を切り詰める」という意味になります。また、「光熱費を締める」で「光熱費を節約する」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・これは会社経費を締めるということより、心構えというか、精神的なものだったと思うんです。
(出典:小堺昭三『男の切れ味(下)』)

・自分たちの方で出す金は、極端に締めるが、貰う方は、形式だけの辞退すらしない。
(出典:森茉莉/早川暢子編『貧乏サヴァラン』)

・最近の物価高の影響で、財布を締めなければならなくなった。

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