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緑青とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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緑青

「十円玉に生じた緑青」などのように使う「緑青」という言葉。

「緑青」は、音読みで「ろくしょう」と読みます。

「緑青」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「緑青」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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緑青の意味

「緑青」には次の意味があります。

銅の表面に生じる青緑色のさびの総称。塩基性酢酸銅、塩基性炭酸銅、塩基性硫酸銅などが知られている。昔から毒性が高いといわれてきたが、実際は、ほとんど毒性はないとされる。緑色の顔料としても用いる。また、その色。(出典:)

銅像など表面にできる緑色の錆を指します。
空気中の水分と二酸化炭素の作用で生ずる塩基性炭酸銅 CuCO3・Cu(OH)2 であるといわれてきましたが、空気中に微量に存在する二酸化硫黄または硫化水素が関与して生ずる塩基性硫酸銅 CuSO4・3Cu(OH)2 が大部分であるとされています。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・蒼白い鬼魅悪い肉体の感じは緑青色の蛇の腹の感じといっしょになった。
(出典:田中貢太郎『文妖伝』)

・その発源点で男たちは左右に分かれ、緑青のケープ姿を前方へ進ませた。
(出典:菊地秀行『吸血鬼ハンター17a D-白魔山 上』)

・緑の海の色が、緑青色ほどに濃く見えたとき、飛行機は大きく旋回した。
(出典:新田次郎『昭和新山』)

・その指のあいだから、きれいに形をそろえた緑青色のつけひげがたれていた。
(出典:クイーン/田村隆一訳『最後の悲劇』)

・湖は緑青よりももっと古びその青さは私の心臓まで冷たくしました。
(出典:宮沢賢治『インドラの網』)

類語

錆(さび)
意味:空気や湿気などの作用で金属表面に生じる、酸化物や炭酸塩などの皮膜。鉄の赤さび・黒さび、銅の緑青など。(出典:デジタル大辞泉)

酸化(さんか)
意味:ある物質が酸素と化合すること、または、ある物質から水素を取り去ること。広義には、物質を構成する原子またはイオンが電子を放出することをいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)

腐食(ふしょく)
意味:金属材料が水・酸素などとの化学反応によって表面から変質・消耗してゆくこと。また、その現象。(出典:デジタル大辞泉)

石緑(せきりょく)
意味:緑青(ろくしょう)のこと。または「くじゃくせき(孔雀石)」の異称。(出典:精選版 日本国語大辞典)

青碧(せいへき)
意味:青い色のこと。また、青緑色。(出典:精選版 日本国語大辞典)

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