絶望
「絶望的」などのように使う「絶望」という言葉。
「絶望」は、音読みで「ぜつぼう」と読みます。
「絶望」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「絶望」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
絶望の意味
「絶望」には次の意味があります。
・希望を失うこと。全く期待できなくなること。(出典:デジタル大辞泉)
「絶望」という言葉を分かりやすく言うと、漢字が示す通り「望みが絶えてしまうこと」になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・どんな不幸が落ちてきても私は絶望だけはせぬ気ですから安心して下さい。
(出典:倉田百三『青春の息の痕』)
・しかし、その家に入ったときに父を迎えたのは悲惨と絶望だけであった。
(出典:宍戸儀一『フランケンシュタイン』)
・彼女は絶望の発作に襲われることがあって、それを彼に隠し得なかった。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・それは誰も一しよに死ぬもののないことに絶望した為に起つた為ではない。
(出典:芥川竜之介『或旧友へ送る手記』)
・けれども絶望的なあわれな少女は、思わず声を立てないではおれなかった。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)
類語
・失望(しつぼう)
意味:期待がはずれてがっかりすること。また、その結果、希望を持てなくなること。(出典:デジタル大辞泉)
・悲観(ひかん)
意味:物事が思うようにならないため失望すること。(出典:デジタル大辞泉)
・絶念(だんねん)
意味:思いきること。あきらめること。断念。(出典:デジタル大辞泉)
・消魂(しょうこん)
意味:驚きや悲しみのあまり、気力を失うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・自棄(じき)
意味:自分自身に失望してすてばちになること。やけ。(出典:デジタル大辞泉)