終着
「旅の終着点」などのように使う「終着」という言葉。
「終着」は、音読みで「しゅうちゃく」と読みます。
「終着」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「終着」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
終着の意味
「終着」には次の意味があります。
・列車など交通機関が、ある路線の最後の駅に着くこと。終点に着くこと。(出典:デジタル大辞泉)
「終着」は列車などだけではなく、「(進化や変化を続けている)物事が最後にたどり着くところ」という意味でも使います。
対象は列車などの交通機関の他、人生や学問など列車のように長い道のりを経た物事に使われることも多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・宇都宮の手前で日が落ち、終着の黒磯に着いた時はすでに夜が落ちていた。
(出典:森村誠一『分水嶺』)
・幸いにして学問のどの方面も、まだ終着点に到達していない。
(出典:湯川秀樹『この地球に生れあわせて』)
・旅の終着に達した今、彼らが共にいなければならない理由はまったくなかったからである。
(出典:山田正紀『崑崙遊撃隊』)
・そこではあらゆる場所が出発点であり、また終着点でありうるからだ。
(出典:荒俣宏『別世界通信』)
・明確な目的も終着も知らないのに意味もなくだらだらと伸びやがって。
(出典:奈須きのこ『月姫PLUS 幻視同盟』)
類語
・最後(さいご)
意味:物事のいちばんあと、または後ろ。いちばん終わり。最終。(出典:デジタル大辞泉)
・ラスト(らすと)
意味:最後。最終。終わり。(出典:デジタル大辞泉)
・オーラス(おーらす)
意味:麻雀で、ゲームの最終局面。南の第四局めをいう。転じて、一般の物事にもいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・終末(しゅうまつ)
意味:物事が最後に行きつくところ。おわり。しまい。(出典:デジタル大辞泉)
・行き当たり(いきあたり)
意味:行き当たること。また、その場所。いきあたり。(出典:デジタル大辞泉)