累計
「シリーズ累計10万部を発行する」などのように使う「累計」という言葉。
「累計」は、音読みで「るいけい」と読みます。
「累計」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「累計」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
累計の意味
「累計」には次の意味があります。
・部分ごとの小計を順次に加えて合計を出すこと。また、その合計。(出典:デジタル大辞泉)
「累計」をわかりやすく言うと「それぞれの部分をすべて足し合わせたもの」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これに対して五十三年末までの販売累計は二百二十万台に過ぎない。
(出典:佐藤正明『ホンダ神話 教祖のなき後で(下)』)
・それらを越えて今現在、その青春ポイントは累計がいくつになっているのか。
(出典:入間人間『電波女と青春男 第8巻』)
・書籍版が刊行されたのは2002年で、累計は270万部にもなったと言う。
(出典:石原千秋『ケータイ小説は文学か』)
・業平シリーズの一巻目の累計は百五十万部だが、十年後には二千万部を超えてやる。
(出典:野村美月『文学少女シリーズ(全16巻) 16 半熟作家と“文学少女”な編集者』)
・このころになると、都合五回の難破で、遭難者の数は累計一二八人になっていた。
(出典:加藤秀俊『一年諸事雑記帳(下) 7月~12月』)
類語
・通算(つうさん)
意味:全部をひっくるめて計算すること。しめ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・合算(がっさん)
意味: 合わせ加えて計算すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・トータル(とーたる)
意味: 合計。総額。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・集計(しゅうけい)
意味:数を寄せ集めて合計すること。また、その合計した数。(出典:デジタル大辞泉)
・通計(つうけい)
意味:いくつかの区切り、段階をひっくるめて、全体を通して計算すること。また、そのもの。全体の計算。(出典:精選版 日本国語大辞典)