素行
「素行が悪い」などのように使われる「素行」という言葉。
「素行」は、音読みで「そこう」と読みます。
「素行」とはどのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「素行」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
素行の意味
素行には次の意味があります。
・ふだんの生活状態。平素のおこない。(出典:大辞林 第三版)
前述の「素行が悪い」とは、「普段の行いが悪い」という意味になります。
「仕事の出来は良いが素行は悪い」なら、「仕事の出来は良いが、生活での振る舞いはだらしない」という意味となり、「素行」はフォーマルではない、「素の行い」を表すと分かります。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・素行調査だから、一通り調べさせたが、そんなことは二次的なことでね。
(出典:佐竹一彦『警視庁公安部』)
・一方は素行と性格に問題はないのであるが、体力に危惧される点がある。
(出典:後藤正治『リターンマッチ』)
・ただ自分は偶然な機会から白鳥のある素行上のことを知っている。
(出典:阿川弘之『山本五十六』)
・学校の成績もよく、素行にも問題はなく、家庭もしっかりしている。
(出典:宮部みゆき『クロスファイア上巻』)
・ふだんのお前の素行をたずねられたから、おとなしいほうでしたと答えた。
(出典:太宰治『晩年』)