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隠匿とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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隠匿

「宝石を隠匿する」などのように使う「隠匿」という言葉。

「隠匿」は、音読みで「いんとく」と読みます。

「隠匿」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「隠匿」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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隠匿の意味

「隠匿」には次の二つの意味があります。

1 人目に触れないように隠しておくこと。
2 隠れた悪事。心の中に持った罪悪。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

隠匿の意味①「人目に触れないように隠しておくこと。」

「隠匿」の一つ目の意味は「人目に触れないように隠しておくこと。」です。

「物資を隠匿する」「証拠の品を隠匿する」のように、物を隠すときに使われることが多いです。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・ここでぐずぐずしている間に土人たちは財宝を隠匿してしまうであろう。
(出典:和辻哲郎『鎖国日本の悲劇 (前編)』)

・籾があったにしても、住民はそれを巧みに隠匿して、山中へ逃亡している。
(出典:伊藤桂一『遥かなインパール』)

・その死体をどこかに隠匿したあと、雨村が乗ることになっていた飛行機が墜ちた。
(出典:森村誠一『腐蝕の構造』)

・しかし、それならば、なぜ銅鐸を地下に隠匿する必要があろうか。
(出典:松本清張『過ぎゆく日暦』)

類語

包隠(つつみかくす)
意味:秘密にして、他に知られないようにする。(出典:精選版 日本国語大辞典)

蔵匿(ぞうとく)
意味:人に見つからないようにかくしておくこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)

隠し立て(かくしだて)
意味:自分のした事・知っている事などを、人に知らせないようにすること。(出典:デジタル大辞泉)

覆隠(おおいかくす)
意味:事柄を秘密にして、人にわからないようにする。(出典:精選版 日本国語大辞典)

隠匿の意味②「隠れた悪事。心の中に持った罪悪。」

「隠匿」の二つ目の意味は「隠れた悪事。心の中に持った罪悪。」です。

この意味では隠れた悪事のことを指し、「隠匿心」のように使われます。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・三人がその情報をかれらの隠匿者へもらすはずはない。
(出典:フィリップ・J・ファーマー『階層宇宙シリーズ 3 階層宇宙の危機』)

・今回のプロジェクトに関し、データを意図的に隠匿しているという疑いがかけられている。
(出典:大野木寛『ラーゼフォン第2巻』)

・東へ行った組が、あえて隠匿もせずに提供してくれたものだ。
(出典:貴志祐介『クリムゾンの迷宮』)

・劉美郷は、ひた隠しに何かを隠匿しながら、一方でさかんに媚を売った。
(出典:笹倉明『遠い国からの殺人者』)

類語

隠伏(いんぷく)
意味:見えないように隠すこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)

秘匿(ひとく)
意味:秘密にして隠しておくこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)

火消し(ひけし)
意味:もめごとや危機などの解決に乗り出すこと。(出典:デジタル大辞泉)

直隠(ひたかくし)
意味:ひたすら隠すこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)

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