納涼
「納涼祭」などのように使う「納涼」という言葉。
「納涼」は、音読みで「のうりょう」と読みます。
「納涼」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「納涼」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
納涼の意味
「納涼」には次の意味があります。
・暑さを避けるため、工夫をこらして涼しさを味わうこと。(出典:デジタル大辞泉)
「納涼」は、夏の暑さを和らげて涼しく過ごそうと対策をする際に使われます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・むしろ納涼大会のだしものに立つ不気味な人形のような印象だったらしい。
(出典:阿刀田高『消えた男』)
・川開き以後は、納涼の季節でもあったので、つぎの光景が展開された。
(出典:興津要『江戸小咄春夏秋冬夏の一』)
・夏の納涼季節までに開店の運びとなるやうにと、すべての準備を急がせた。
(出典:加能作次郎『世の中へ』)
・やがて夷川の納涼船は花火を撃ちながら、すさまじい勢いで寄せてきた。
(出典:森見登美彦『有頂天家族』)
・納涼の本舞台はまだはじまらぬのであるが、晩涼の気は已に四辺に動きつつあることと思われる。
(出典:柴田宵曲『古句を観る』)
類語
・涼み(すずみ)
意味:涼むこと。涼しい空気に当たって暑さをしのぐこと。(出典:デジタル大辞泉)
・消暑(しょうしょ)
意味:暑気を取り除くこと。暑さしのぎ。(出典:デジタル大辞泉)
・消夏(しょうか)
意味:夏の暑さをしのぐこと。(出典:デジタル大辞泉)
・避暑(ひしょ)
意味:涼しい土地に一時移って、夏の暑さをさけること。(出典:デジタル大辞泉)
・暑気払い(しょきばらい)
意味:夏の暑さを払いのけること。(出典:デジタル大辞泉)