紅蓮
「紅蓮の炎」などのように使う「紅蓮」という言葉。
「紅蓮」は、音読みで「ぐれん」と読みます。
「紅蓮」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「紅蓮」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
紅蓮の意味
「紅蓮」には次の意味があります。
・燃え盛る炎の色のたとえ。(出典:デジタル大辞泉)
「紅蓮」は、もともと仏教用語で「紅色の蓮の花」を意味する言葉です。
転じて、花を炎に見立てて「猛火」を意味するようになりました。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・闇の中に紅蓮のあかりが見えたのは、同じ夢が三日続いた後だった。
(出典:小野不由美『十二国記 1 月の影 影の海(上)』)
・赤い紅蓮のような焔が不動の木像を中心にして炎々と燃えあがって見えた。
(出典:田中貢太郎『不動像の行方』)
・紅蓮に巻かれた苦しさと愕きの果てに、かの女は意識を失っている。
(出典:吉川英治『鳴門秘帖』)
・ちぎりとった炎の色、紅蓮の体をもつものが、矢のように天へと走る。
(出典:流星香『プラパ・ゼータ 5 闇色の魔道士』)
・わしの眼には、紅蓮も白蓮も、無数の民の幽魂に見えてならない。
(出典:吉川英治『三国志』)
類語
・灼熱(しゃくねつ)
意味:焼けつくように熱いこと。(出典:デジタル大辞泉)
・猛炎(もうえん)
意味:激しく燃えさかるほのお。(出典:デジタル大辞泉)
・焦熱(しょうねつ)
意味:焦げつくように熱いこと。また、その熱さ。(出典:デジタル大辞泉)
・猛火(もうか)
意味:激しく燃える火。すさまじい火炎。(出典:デジタル大辞泉)
・炎(ほむら)
意味:ほのお。火炎。(出典:デジタル大辞泉)