系譜
「一族の系譜」などのように使う「系譜」という言葉。
「系譜」は、音読みで「けいふ」と読みます。
「系譜」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「系譜」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
系譜の意味
「系譜」には次の意味があります。
・血縁などのつながりを示す記録や表。家譜。系図。(出典:精選版 日本国語大辞典)
わかりやすく言えば「家系図」などのことです。
転じて、比喩的に「物や考え方などのつながり」についても「系譜」と言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その浅見家の系譜の中にあっては、秀一はリベラルな人だったようだ。
(出典:内田康夫『贄門島(にえもんじま)下』)
・十代目まで系譜を追ったとしても一年半はかかる計算になる。
(出典:同人『涼宮ハルヒの微笑』)
・さて、これは地球上の動物の系譜についてわれわれが知っていることと正確に合致する。
(出典:ポー/八木敏雄訳『ポオのSF 第2巻』)
・雪舟とその系譜をひく画家たちの描いた作品が、展示室にかざられていた。
(出典:北川広二『旨い地酒が飲みたい』)
・系譜としてはエピクテトスと同じくローマ・ストアの代表的な哲人である。
(出典:酒見賢一『ピュタゴラスの旅』)
類語
・氏素性(うじすじょう)
意味:家柄・家系や経歴。(出典:デジタル大辞泉)
・家筋(いえすじ)
意味:一家の系統。血統。家系。素姓。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・身元(みもと)
意味:その人の出生・出自・経歴などの事柄。(出典:デジタル大辞泉)
・家世(かせい)
意味:代々の家柄。家系。また、家の代々。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・門閥(もんばつ)
意味:家の貴賤について、昔から世間で認めている格付。家柄。(出典:精選版 日本国語大辞典)