糸口
「解決の糸口」などのように使う「糸口」という言葉。
「糸口」は、訓読みで「いとぐち」と読みます。
「糸口」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「糸口」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
糸口の意味
「糸口」には次の意味があります。
・きっかけ。手がかり。(出典:デジタル大辞泉)
「糸口」には「糸の先」という意味もありますが、比喩的に「きっかけ・手がかり」という意味で使うことが多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・落ち着いて私の話を聞いてくれて、現実的な解決の糸口を探ってくれた。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 7 皆殺し編』)
・わたしたちはようやく治療の糸口を見つけたのだ。
(出典:CNOVELS編集部『C★NOVELS創刊25周年アンソロジー』)
・なにをどうやったらいいか糸口すらつかめない者が多い。
(出典:松岡圭祐『千里眼の教室』)
・殺人である可能性を告げなくては、話の糸口もつかめない。
(出典:樋口有介『魔女』)
・これは動物にも国史があるという、非常に大切な問題の糸口である。
(出典:柳田国男『野草雑記・野鳥雑記』)
・せっかく捕まえた記憶の糸口から、可能な限りのことを思い出したかった。
(出典:貴志祐介『クリムゾンの迷宮』)
・これがコミュニケーションの糸口になるから、最初の会話で困ったことがない。
(出典:藤原和博『自分「プレゼン」術』)
・話しだす機会を窺っていると、小野寺のほうから糸口をだしてくれた。
(出典:南里征典『成城官能夫人』)