精励
「学問に精励する」などのように使う「精励」という言葉。
「精励」は、音読みで「せいれい」と読みます。
「精励」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「精励」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
精励の意味
「精励」には次の意味があります。
一所懸命にはげむこと。つとめはげむこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「精励」とはつまり、「仕事や勉強などに精を出して励むこと」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この夜を徹しての精励の結果がどうなのか、わたしはそれが知りたかった。
(出典:ダイン/坂下昇訳『グリーン家殺人事件(下)』)
・最早私には、学科の精励以外に自分を救つてくれるものはないと思つた。
(出典:嘉村礒多『途上』)
・それでも彼はその職務に精励して、どんなことにも打ち克とうと決心した。
(出典:平井肇『死せる魂』)
・あに、精励ならざるを得んや、というのは真実であるとお察し下さい。
(出典:宮本百合子『獄中への手紙)
・貴下には、彼らを監督して仕事に精励させる手腕が十分にあるものと認めます。
(出典:カフカ/谷友幸訳『城(上)』)
類語
・刻苦勉励(こっくべんれい)
意味:大変な苦労をして、勉学などにつとめはげむこと。(出典:デジタル大辞泉)
・粉骨砕身(ふんこつさいしん)
意味:力の限り努力すること。一所懸命働くこと。粉骨。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・精進(しょうじん)
意味:一つのことに精神を集中して励むこと。一生懸命に努力すること。(出典:デジタル大辞泉)
・恪勤(かっきん)
意味:職務に励むこと。まじめに勤めること。(出典:デジタル大辞泉)
・励行(れいこう)
意味:決めたこと、決められたことをその通りに実行すること。(出典:デジタル大辞泉)