精一杯
「精一杯働く」などのように使う「精一杯」という言葉。
「精一杯」は、「せいいっぱい」と読みます。
「精一杯」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「精一杯」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
精一杯の意味
「精一杯」には次の意味があります。
・力のある限り。できる限り。こん限り。力いっぱい。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「精一杯」をわかりやすく言うと「力の限り」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・テレビの中ではそう言うけれど、俺たちは目の前のことでもう精一杯だ。
(出典:朝井リョウ『何者』)
・そんな時は精一杯覚醒かくせいして誰かと話をし続けるのも手かもしれなかった。
(出典:和田はつ子『薬師』)
・幸い、目の前の闘いで精一杯なのか、みな俺の動きは目に入っていない。
(出典:奈須きのこ『歌月十夜-52 サイケデリックメモリィ』)
・彼女は思うように動かない腕を精一杯動かし、彼を抱きしめようとした。
(出典:小池真理子『仮面のマドンナ』)
・やっとの思いで声を出すことだけが、その時にできた精一杯のことでした。
(出典:乙一『天帝妖狐』)
類語
・目一杯(めいっぱい)
意味:転じて、限度いっぱいであること。(出典:デジタル大辞泉)
・心一杯(こころいっぱい)
意味:思う存分。精いっぱい。気の済むまで。(出典:デジタル大辞泉)
・力一杯(ちからいっぱい)
意味:持っている力を全部出すさま。(出典:デジタル大辞泉)
・一杯一杯(いっぱいいっぱい)
意味:少しの余裕もないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・熱心(ねっしん)
意味:ある物事に深く心を打ち込むこと。(出典:デジタル大辞泉)