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粗忽とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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粗忽

「粗忽な性格」などのように使う「粗忽」という言葉。

「粗忽」は、音読みで「そこつ」と読みます。

「粗忽」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「粗忽」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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粗忽の意味

「粗忽」には次の三つの意味があります。

1 軽はずみなこと。そそっかしいこと。また、そのさま。軽率。
2 不注意なために引き起こしたあやまち。そそう。
3 唐突でぶしつけなこと。失礼なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

粗忽の意味①「軽はずみなこと。そそっかしいこと。また、そのさま。軽率。」

「粗忽」の一つ目の意味は「軽はずみなこと。そそっかしいこと。また、そのさま。軽率。」です。

この意味では、「粗忽な人」などのように、人物やその人の性格について使われることが多いです。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・彼女は少し粗忽なところもありますが、努力家なのは俺が保障します。
(出典:同人『涼宮ハルヒの微笑』)

・最近は、〝こいつ、もしかしてわざと粗忽なことをしてるんじゃないか?
(出典:酒井順子『たのしい・わるくち』)

・わしはみなも知る通り少々粗忽なところがあるから、それも道理だと承知した。
(出典:山田風太郎『明治断頭台 山田風太郎明治小説全集7』)

類語

そそっかしい
意味:態度、行動に落ち着きがない。(出典:精選版 日本国語大辞典)

粗放(そほう)
意味:細かいところまで注意がとどかないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)

卒爾(そつじ)
意味:軽率なこと。(出典:デジタル大辞泉)

粗忽の意味②「不注意なために引き起こしたあやまち。そそう。」

「粗忽」の二つ目の意味は「不注意なために引き起こしたあやまち。そそう。」です。

この意味では、不注意によって起きた現象・事柄などに使われることが多いです。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・人間一人の生命にかかることですから粗忽にはできません。
(出典:小酒井不木『ジェンナー伝』)

・この粗忽が原因になって、私はこれから信用を得る事が無くなるのかも知れない。
(出典:知里幸恵『日記』)

・私の粗忽からきまりの悪い思いをしたこともあるが、心に沁みる話を聞くことも多い。
(出典:向田邦子『父の詫び状』)

類語

粗相(そそう)
意味:不注意や軽率さから過ちを犯すこと。(出典:デジタル大辞泉)

ケアレスミス
意味:知識や能力の不足ではなく、不注意による誤り。(出典:精選版 日本国語大辞典)

目溢(めこぼれ)
意味:見おとすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)

粗忽の意味③「唐突でぶしつけなこと。失礼なこと。また、そのさま。」

「粗忽」の三つ目の意味は「唐突でぶしつけなこと。失礼なこと。また、そのさま。」です。

この意味では、失礼な人や態度に対して使われる場合が多いです。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・あの粗忽な侍僕には阿片のはいっている小壜しかあずけませんでした。
(出典:スタンダール/大久保和郎訳『パルムの僧院(下)』)

・こいつは粗忽で言つたことぢやないんだ、腹に一物あつてのことなんだ。
(出典:リラダン『殘酷物語』)

・盆踊りの直系の祖といふ様な、粗忽な事を云ひたくない。
(出典:折口信夫『盆踊りと祭屋台と』)

類語

無礼
意味:礼儀にはずれること。(出典:デジタル大辞泉)

無作法
意味:作法をわきまえていないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)

不躾(ぶしつけ)
意味:礼を欠くこと。(出典:デジタル大辞泉)

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