簡略
「簡略化」などのように使う「簡略」という言葉。
「簡略」は、音読みで「かんりゃく」と読みます。
「簡略」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「簡略」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
簡略の意味
「簡略」には次の意味があります。
・手短で簡単なこと。手軽で簡単なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「簡略」をわかりやすく言うと「手軽にできて容易であること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・簡略化された人々の映像、その全てが棒立ちになっていて動きを見せない。
(出典:高橋弥七朗『灼眼のシャナ 第7巻』)
・これはもっとも簡略な運動に見えてなかなか骨の折れる運動である。
(出典:夏目漱石『吾輩は猫である』)
・私は出来るだけ簡略にして言いたいだけの事をこの制限の中に書き並べて行こうと思います。
(出典:与謝野晶子『平塚・山川・山田三女史に答う』)
・大奥ではこれが豪華版となり、旗本では簡略になっただけの違いである。
(出典:稲垣史生『考証[大奥]』)
・西部の町の簡略なセットとスモークの巧みな用法も記憶に残っている。
(出典:小林信彦『世界の喜劇人』)
・もっともおまえは、少しばかりその定義を簡略化しすぎたことを認めなくてはならんよ。
(出典:ジョージ・O・スミス『ブレーン・マシーン』)
・このような簡略な文字になったのは、いつごろからであろう。
(出典:松本清張『波の塔(上)』)
・これを簡略に論じようとするのだから、個人的な説もいいところ。
(出典:星新一『あれこれ好奇心』)