簒奪
「簒奪を計画する」などのように使う「簒奪」という言葉。
「簒奪」は、音読みで「さんだつ」と読みます。
「簒奪」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「簒奪」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
簒奪の意味
「簒奪」には次の意味があります。
・ 奪い取ること。特に、帝王の位・政治の権力・支配権などを奪うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「王位を簒奪する」であれば、「王位を奪い取る」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・どんな能力かは不明だが、この腕こそが青年の簒奪した権能のはずだ。
(出典:丈月城『カンピオーネ! 4 英雄と王』)
・マクベスはすでに何らかの形で王位を簒奪することを考えていたに相違ない。
(出典:シェイクスピア/大山俊一訳『マクベス』)
・神より簒奪した権能を振りかざし、地上の何人からも支配され得ないが故に。
(出典:丈月城『カンピオーネ! 1 神はまつろわず』)
・植のような性格では、王朝の簒奪などできそうもないからである。
(出典:陳舜臣『秘本三国志 6 (六)』)
・無影が国主の位を簒奪した時、有力な卿大夫には懐柔策をとった。
(出典:井上祐美子『五王戦国志8 天壌篇』)
類語
・奪う(うばう)
意味:他人の所有するものを無理に取り上げる(出典:デジタル大辞泉)
・奪取(だっしゅ)
意味:奪い取ること。(出典:デジタル大辞泉)
・略奪(りゃくだつ)
意味:暴力的にうばい取って自分のものにすること。(出典:デジタル大辞泉)
・分取る(ぶんどる)
意味:他人のものを力ずくで奪い取る。(出典:デジタル大辞泉)
・収奪(しゅうだつ)
意味:奪い取ること。(出典:デジタル大辞泉)