策士
「やはりあいつは策士だ」などのように使う「策士」という言葉。
「策士」は、音読みで「さくし」と読みます。
「策士」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「策士」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
策士の意味
「策士」には次の意味があります。
・ はかりごとをたくみにする人。策略に富んだ人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「あの人は策士だ」であれば、「あの人は策略やはかりごとがたくみな人だ」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そこに策士として十分な計算と成りゆきへの読みがあったにちがいない。
(出典:光瀬龍『歌麿さま参る』)
・策士という柄でもなく、人の上に立って命令するのにも慣れていない。
(出典:井上祐美子『五王戦国志5 凶星篇』)
・いくら空々が策士でなくとも、保留扱いにしておいていいことでもない。
(出典:西尾維新『伝説シリーズ 4 悲報伝』)
・それで大学では、あいつは策士だなんて不当な非難を浴びたりもした。
(出典:フィッツジェラルド・フランシス・スコット『グレイト・ギャツビー』)
・有利なところは一歩も譲らない老練な策士のようだ。
(出典:サキ『ザ・ベスト・オブ・サキII』)
類語
・術士(じゅくし)
意味:はかりごとの巧みな人。(出典:デジタル大辞泉)
・策略家(さくりゃくか)
意味:巧みに策略をめぐらす人。(出典:デジタル大辞泉)
・凄腕(すごうで)
意味:ふつうにはできないような事をやってのける手腕。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・戦術家(せんじゅつか)
意味:戦術にたけた人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・兵家(へいか)
意味:兵法に明らかな人。(出典:精選版 日本国語大辞典)